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  4. 弁護士が東京(とくに23区内)で独立をするのなら、地域密着型の視点を持ってはいかが

アウル東京法律事務所に所属する弁護士等のブログです。交通事故に関することや事務所全般のお知らせ等があります。

2015.03.22その他弁護士が東京(とくに23区内)で独立をするのなら、地域密着型の視点を持ってはいかが


前提


ここでは、以下のようなかたちで早期ないし即時独立を検討している弁護士や修習生を対象としています。

・仕事のあてがまったくない弁護士

・業務分野は一般民事であり、特定の分野だけに専門特化するわけではない

・どうしても、東京23区内で独立したい弁護士


ご注意

こういう記事を書いておきながら、私は新宿駅近辺という非常に競争が激しい地域で独立しましたので、あてにならないかもしれません。

この記事を参考に独立されて失敗しても、責任はとれませんのでご注意ください。


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東京には弁護士は数あれど、一定の地域に集中している


東京は弁護士であふれかえっています。

弁護士1人に対し、人口約788人という状況です(ちなみに青森県では、弁護士1人に対し、人口約1万1720人となっています)。

しかしながら、約1万6900人もの弁護士が東京各地に万遍なく点在しているかというとそうではありません(そうだったら、もう手薄そうな地域はないですね)。

東京23区内の弁護士数の記事でもまとめたように、千代田区等の一定の地域に弁護士は集中しています。

たとえば、江戸川区には弁護士が18人にしかいないのに対し、江戸川区の人口は、約67万6000人もいます。

弁護士一人当たりの人口は約3万7555人となっています。


遠くの弁護士に相談したいという需要もあれば、近くに弁護士に相談したいという需要もある


しかし、東京都内は公共交通機関が非常に発達しています。そのため、このうちの半分は他の区の弁護士のところに相談にいってしまうと考えたほうが良いでしょう。

自分の抱えてる問題の重要性から、ちょっと遠くても、優秀な弁護士に相談したいと考えるのは、なんらおかしいことではありません。

たとえば、私も沖縄の案件も持ってます。

相談者・依頼者にとって、距離というのはさほど問題ではないことが多いでしょう。

しかしながら、様々な理由で近くの弁護士に相談したい、という需要も大きいものです。

それは、「よく分からないけど、とりあえず弁護士に相談してみよう」という需要であったり(弁護士に相談してはじめて、自身の問題の大きさに気づくパターンもあります)、「高齢で都心までは行けない」という需要であったりもします。


駅以外の単位でも考えてみてはいかがでしょうか


このように解説すると、駅単位で考えられる方が非常に多いです。

駅は、人にとって需要の大きい地域に造られるのが一般的なので、それは間違っていません。

ただ、その程度のことは、他の弁護士も考えることですし、既に実践されてしまっていることが多いでしょう。

たとえば、江戸川区で独立しようとすると、新小岩駅周辺がめぼしい地域になるでしょうか(新小岩は、実は葛飾区ですが)。

実際、新小岩には、弁護士は8人もいますので、競争は激しそうです。

じゃあ、小岩駅周辺に目をうつしてみましょう。西小岩で事務所を構えている弁護士はお一人だけですが、南小岩には弁護士が3人もいます。

船堀駅周辺には、どうも弁護士がいなさそうなので、ねらい目地域になるかもしれません。

葛西駅や西葛西駅周辺だと、中葛西にお二人、西葛西にお一人、東葛西にお一人という状況です。

多かれ少なかれ、駅周辺というのは、既に弁護士が事務所を構えているところが多いでしょう。

もちろん、これくらいの数であれば、まだ十分に駅周辺で新規開業してもやっていけるレベルなのではないかとは思いますが、人口は駅だけでははかれません。

たとえば、江戸川区ですと、江戸川区役所周辺というのはねらい目になるのではないでしょうか。

区役所の周辺というのは、公共交通機関が整っている上、人の行き来が多いところです。

とくに、江戸川区役所ですと、たしかに、新小岩駅という競争が激しそうな地域が最寄り駅ですが、駅から区役所までかなり距離があります。

その上、江戸川区役所周辺の中央や西小松川にはまだ弁護士がいないようなので、独立を検討している弁護士にとっては、かなり魅力ある地域となり得るのではないでしょうか。

東京での独立を検討する際、駅というのは重要な要素となりますが、駅だけが唯一の考慮要素ではありません。

その地域によく目を向けて独立を検討されてはいかがいでしょうか。


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