【ご質問】
めまいを証明するために、電気眼振図(ENG)は有効ですか?
【ご回答】
交通事故によるむち打ちや頚椎捻挫のため、めまいが生じているという方がいらっしゃいます(もちろん、むち打ち以外が原因でめまいが生じることもあります)。
電気眼振図は、眼振計を用いて眼球運動を記録として保存するもので、客観的な資料となります。
そのため、後遺障害の申請をするにあたって、有用な資料になり得ると考えられます。
めまい・平衡機能障害の後遺障害に関する解説もごらんください。
電気眼振図とは
電気眼振図とは、眼球の運動を計測する検査方法です。
網膜電位を記録する(垂直方向と水平方向)ことで、眼球の動きをとらえます。
めまいがしている時には、眼振が起こることがありますので、これを記録するものです。
検査の際には、様々な刺激を与えて、眼振が生じるかを確認します(自発眼振検査、注視眼振検査、温度眼振検査、追跡眼球運動検査などがあります)。
電気眼振図は客観的な検査方法
電気眼振図は、文字通り、眼球の動きをとらえて眼振を計測するものです。
客観的な検査手法ですので、信頼性があり、重要な検査方法といえます。
電気眼振図は耳鼻科で
むち打ちや頚椎捻挫の場合、整形外科に通うのが一般的ですが、整形外科では、眼振は検査しないのが一般的ではないでしょうか。
通常は耳鼻科で行っていますので、電気眼振図を検査・記録してもらう場合には、耳鼻科に行かれると良いでしょう。