【ご質問】
アドソンテストって何ですか?
【ご回答】
胸郭出口症候群の誘発テストの一種です。
むち打ちによる疼痛、しびれの原因はいくつか考えられますが、胸郭出口症候群もその一つです。
アドソンテストで陽性となった場合には、胸郭出口症候群となっている可能性があるので、注意が必要です。
アドソンテストの方法
まず、被検査者が、痛みやしびれが生じている腕の方向に頭を回転させます。
その後、顎をあげて深呼吸を行わせ、検者が、被検査者の橈骨動脈の脈(拍動)をはかります。
脈拍が弱くなったり、消失したりした場合には、陽性(+)となります。
アドソンテストの意義
アドソンテストは、胸郭出口症候群の中でも、斜角筋症候群の検査方法です。
腕神経叢と鎖骨下動脈は、前斜角筋と中斜角筋との間を通っています。
斜角筋は、呼吸筋の補助筋なので、深呼吸した際に、腕神経叢と鎖骨下動脈が圧迫されることになります。