【ご質問】
バビンスキー徴候とは、何ですか?
【ご回答】
病的反射の一種です。
バビンスキー徴候が陽性となった場合には、錐体路障害が疑われます。
ホフマン、トレムナー、ワルテンベルクは健常人でも出現することがあるのに対し、バビンスキーは一般的にそのようなことはないので、信頼性が高い検査方法といえます。
バビンスキー徴候の検査方法
被検査者の足を、ペンなどとがったもので、踵からつま先に向けてゆっくりとこすります。
このとき、足の親指がゆっくりと背屈(足の甲側に反る)し、他の四本の指が開くと陽性となります。
バビンスキー徴候が陽性の場合には、錐体路障害が疑われますので、注意が必要です。
バビンスキー徴候は、むち打ちや頚椎捻挫の後遺症を立証するうえで重要か
ホフマン反射、トレムナー反射、ワルテンベルク反射の項目でも解説しましたが、これらの病的反射は、末梢神経障害に関するものではありません。
中枢神経障害がある場合に、異常な反応を示す検査方法です。
むち打ちや頚椎捻挫で、12級もしくは14級の後遺障害の等級認定を狙う上では、あまり重要とはいえないと考えられます。