ご質問
ラセーグテストとはなんですか?
ご回答
神経根症状誘発テストの一種です。
腰の部分(L4、L5、S1、S2、S3)の神経根に異常がみられる場合に陽性反応がでることがあります。
陽性反応が認められた場合には、後遺障害の立証の際に有意な資料となると考えられます。
腰椎捻挫や腰部打撲が原因となる痛みやしびれ
交通事故の被害者の方の中には腰を痛められる方もいます。
このような場合、腰や足に痛みやしびれが生じることがあります。
その原因の一つとして、椎間板ヘルニア等、坐骨神経に圧迫や癒着などの異常が生じている場合があります。
このような場合、ラセーグテストを行うことで、陽性反応が見られることがあります。
腰部に自覚症状が出ている場合には、ラセーグテストの検査結果は、後遺障害の立証にあたって有用な資料となりえます。
ラセーグテストの実施方法
ラセーグテストは、簡単に解説すると、以下のように行われます。
まずは、患者があおむけになり、股関節と膝関節を90度に屈曲させます。
その後、医師等の検査者が、ひざを徐々に伸展させていきます。
この際、大腿後面から下腿後面に疼痛が生じれば陽性となります。
検査は、医師に実施してもらうべきです(医師ではない誰かが実施して、陽性反応が出ても、検査結果に対する信用性に問題が生じます)。
その他の腰部神経の誘発テスト
このほか、似たような検査方法として、SLRテストやFNSテストという検査方法もあります。
陽性反応が出た場合には、有意な資料となりえますので、腰椎捻挫等と診断された場合には、検査の実施を前向きに検討したほうがよろしいでしょう。