【ご質問】
むち打ちの逸失利益の相場について教えてください
【ご回答】
以下の計算式で求められます。
基礎収入×労働能力喪失率×労働能力喪失期間に対応するライプニッツ係数
基礎収入とは
基礎収入とは、原則として、事故前の現実の収入を意味します。
もっとも、将来、現実の収入額以上の収入を得られるという立証があれば、その金額が基礎収入となります。
主婦のような家事従事者の場合は、女性の平均賃金が基礎収入となります。
労働能力喪失率とは
労働能力喪失率は、認定された後遺障害の等級に応じて算出されるのが一般的です。
むち打ちの場合には、一般的に、12級か14級が認定可能性があります。
12級なら14%
14級なら5%
が労働能力喪失率となるでしょう。
労働能力喪失期間に対応するライプニッツ係数とは
労働能力喪失期間に関しては、細かな説明は省きますが、むち打ちの場合には、12級では10年程度、14級で5年程度に制限される傾向にあります。
10年に対応するライプニッツ係数は、7.7217
5年に対応するライプニッツ係数は4.3295
となります。
専業主婦の逸失利益
それでは、専業主婦を題材に逸失利益を計算してみましょう。
専業主婦のような家事従事者の基礎収入は、女性の平均賃金を基礎として考えますが、平成24年のデータですと、女性の全年齢・学歴計の平均賃金は、354万7200円となっています。
すると、相場としては、以下のように考えられます。
12級:約361万1184円
(=3,547,200×0.14×7.7217)
14級:約76万7880円
(=3,547,200×0.05×4.3295)
この他、会社員の加担度は、ご自身の年収を、基礎収入のところにあてはめれば、逸失利益の相場がわかるのではないでしょうか。
なお、アウル東京法律事務所では、交通事故の被害に関するご相談は無料でお受けしておりますので、逸失利益に関しても、お気軽にご相談ください。