交通事故サポートよくある質問(Q&A)

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  3. 頚椎捻挫(むち打ち)・腰椎捻挫
  4. むち打ちや頚椎捻挫では、レントゲン(XP)やCTは重要な資料になりますか?

アウル東京法律事務所で、交通事故や事務所全般に関することでよくご質問(相談)を受ける内容とその回答です。

頚椎捻挫(むち打ち)・腰椎捻挫むち打ちや頚椎捻挫では、レントゲン(XP)やCTは重要な資料になりますか?


【ご質問】


むち打ちや頚椎捻挫では、レントゲンやCTは重要な資料になりますか?


【ご回答】


骨傷の有無を確認する上では重要と考えられますが、むち打ち損傷それ自体の病態をとらえることは困難と考えられます。

造影剤を用いることも考えられますが、造影剤は副作用があるので、MRIをお勧めします。


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むち打ちの場合、なぜレントゲンやCT撮影が行われるのか

むち打ちの被害者の多くは、レントゲン検査を受けています。

ただ、レントゲンやCTでは、「むち打ち損傷の病態自体をとらえることは困難である」(遠藤健司『むち打ち損傷ハンドブック第2版』99頁)と考えられます。

レントゲンは、骨傷の有無を確認するためには有用なので、頻繁に行われているようですが、むち打ちや頚椎捻挫で後遺障害の等級認定をねらう場合には、有用性は低いと考えられます。

「骨病変の少ない頚椎レントゲンのみで後遺症評価を行うことは意味をなしていない」(栗宇一樹・古笛恵子編『交通事故におけるむち打ち損傷問題 第二版』56頁)という指摘すらあります。

要は、むち打ち損傷でよくある、頚椎椎間板ヘルニアなどは、単純レントゲンでは映らないので、有用性が低いと考えられるのです。


造影剤を用いることが考えられるが、副作用有り

このようなレントゲン検査も、造影剤を用いれば、有用な検査方法になることがあります。

椎間板造影(ディスコグラフィー)や脊髄造影(ミエログラフィー)がそれです。

ただ、造影検査は侵襲的なため、造影剤による副作用もあり得ます。


MRI撮影が有効

単純レントゲン撮影では有用性に疑問があり、かといって、造影剤を用いることにはリスクがあります。

そこで、最近は、MRI撮影がよく行われています。

MRIは椎間板等の軟部組織を撮影する上で有効であり、むち打ちや頚椎捻挫による神経症状を医学的に立証または説明する上で、有用な資料になり得ると考えられます。


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